【斎場御嶽】沖縄県南城市≪世界遺産登録≫

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斎場御嶽】(1)寄満(ユインチ)(2)三庫裏(サング-イ)


この御嶽は、2000年12月2日世界遺産に登録され、国内外に名が知られる様になった琉球国時代の祭忌の際に使われた神聖なる斎場。
≪総面積≫44,643㎡
『寄満(ユインチ)』:
大庫理から更に奥にまっすぐ進んでいくと寄満がある。宝物や幸せの寄り満ちる所という意味があると考えられている。
『三庫裏(サング-イ)』:
斎場御嶽のシンボル。半三角形の洞門の奥の光が射し込んでいる場所。洞門は約1万5千年前におこった地震の断層のズレからできたと言われている。神秘的な風景と洞門から吹き寄せてくる涼風が相まって、聖域から出ている「気」を感じさせるようだ。

斎場御嶽(セイファ-ウタキ)について≫


琉球の開びゃく神話に出てくる、国始めの七御嶽(ななうたき)の一つに数えられる。琉球王国時代、最高女神官である「聞得大君(きこえおおきみ)」の就任式「おあらおり」が行われた場所であり、国王自らも参拝された。
 『琉球国由来記』(1713年)によると、御嶽内には六つの御前があると記されているが、この中でも大庫理(ウフグーイ)・寄満(ユインチ)・三庫理(サングーイ)は、いずれも首里城内に同名の御殿(うどぅん)ないしは広間があるとされる。斎場御嶽首里城との関連の深さを示すものであろう。
御嶽内には、全長約450mにも及ぶ石畳の参道があり、前記の各拝所に続いている。まず、現在駐車場になっているところから参道に入るとすぐに右側の香炉がいくつも置かれている場所に至る。ここを御門口(ウジョウグチ)という。この香炉は、御殿内の六御前を拝むもので本来は六個あるという。
 御門口からずっと登っていくと左手に岩山があり、石積みで囲まれた大庫理(ウフグーイ)の基壇に突き当たる。前面には、磚敷になっている女神たちの祈りの広場がある。広場はいわゆる御庭(ウナー)であろう。
 大庫理の岩山を左手に見ながら道を進んでいくと、ちょうど岩山の反対側に寄満(ユインチ)がみえる。王府用語で台所の意味である。大庫理と同じように岩陰にある拝所で、壇上になっている正面の少しくぼんだところに向かって拝する。
 寄満から大庫理へと戻るように行くと三叉路になっている。そこを左へ行くと右手に二本の鍾乳石があり、鍾乳石の下にはそこから落ちる水を受け止めるための壺がある。それぞれ「シキヨダユルアマガヌビー」「アマダユルアシカヌビー」と呼ばれ、聞得大君や中城王子(琉球王の長男)の吉兆を占うものである。
 鍾乳石を過ぎると、二枚の巨岩が互いに寄りかかって三角形の洞門のようになっている場所がある。中に入ると、その荘厳な雰囲気に自然と敬虔な気持ちになってくる。まるで、現世と神世との境界の感さえある。当時の人びとは聖地とされるこの場所を、本能的・経験的に選んだのではないかと思われてくる。その突き当たりの小さな広間は三庫理である。チョウノハナは南東に面した壁で、チョウは切り立った岩山のこと、その先端部の意味である。国家的な祭事には、これらの聖地に久高島より運んできた白砂を敷きつめ、松明が灯され、ノロらによる神歌が斉唱されたのであろう。現在でも、東御廻り(アガリウマーイ)の時期になると、門中によるお参りの列が後をたたない。       (知念村観光ガイドより)
≪アクセス≫
国道331号線「知念レジャ-センタ-」(安座真サンサンビ-チ)のそば、国道から200m程山側に入る。出入口案内看板に注意。御嶽前には専用駐車場がある。大型バスも出入りするので要注意。
那覇空港より国道329号~331号経由で約1時間
≪入場料≫
無料(自由見学)


              
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