【西表島10】

船浮Ⅰ






イメージ 1

西表島の西端に位置する人口50人ほどの集落。
他集落から道路が通じておらず陸路の終点となる白浜集落からは船で移動しなければならない。
陸の孤島」ならぬ「離島の中の孤島」であり、多くの観光客で賑わう西表島東部地区とは異なる静かな雰囲気を保っている。




イメージ 2

イメージ 3

水落の滝




イメージ 4

島内には当時の遺跡があり観光ツアーで見に行くこともできるらしい。
白浜港出航後10分ほどで船浮港に到着する。
船浮港の目の前には船浮散策の拠点となる「ふねっちゃーぬ家」がある。
船浮は人口50人ほどの小さな集落でありかつて観光施設らしきものは何も無かったが、平田観光と地元住民達とのタイアップにより平成16年度に石垣島からの日帰りツアーが開始された。



イメージ 5

「ふねっちゃーぬ家」はこれに合わせ営業を開始し、昼食・喫茶や休憩など多目的に利用されている(個人客でも利用できる)。
ここで昼食後集落散策に出かける。
 港と小中学校の中程に位置する広場にはかまどまの碑がある。
かまどまとはかつて船浮に住んでいた絶世の美女のことで彼女と船浮に赴任した役人との恋物語は民謡「殿様(デンサ-)節」にも謡われている。



イメージ 6

船浮港には、何隻もの小さな船が繋がれていた。
陸路を持たない船浮にとって船はまさに命綱と言える大切なものだろう。
海から見えた岸に連なる集落の屋根。その奥には険しい森が控えている。
それが船浮集落のほぼ全景だった。



イメージ 7

港から海岸線に沿って森の奥へと進む。
船浮には戦時中に使われた旧日本軍の壕や弾薬庫などの施設が今もそのまま残っている。
壕として使われていた洞窟のひとつに足を踏みいれると闇の中で小さなコウモリたちが激しく飛び交っているのが見えた。
そこから集落に戻り琉球真珠の養殖場を見学。
真珠の幼生や年ごとの成長過程を見ることができる。
ひとつの真珠が製品としてでき上がるまで、6年~7年かかるという。