【名古屋港水族館84】

各水槽

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鋸鮫


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熱帯水槽➀(珊瑚礁の海)


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熱帯水槽➁


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熱帯水槽③


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熱帯水槽④


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熱帯水槽⑤


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熱帯水槽⑥


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熱帯水槽⑦


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熱帯水槽⑧


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熱帯水槽⑨


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熱帯水槽⑩


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熱帯水槽⑪


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熱帯水槽⑫


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熱帯水槽⑬


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熱帯水槽⑭


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熱帯水槽⑮


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熱帯水槽⑯


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海亀水槽


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南館1Fの風景


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ベル-ガ水槽❶(シロイルカ


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ベル-ガ水槽❷


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ベル-ガ水槽❸





◆鋸鮫

分布

南アフリカからオーストラリアの沿岸海域、また日本近海にも生息する。

生態

ノコギリザメの(頭の先端部分)は著しく変形し、ノコギリ状の構造物となっている。長く伸びた吻は平らで、両側に棘のようなが多数並ぶ。歯は長いものと短いものが交互に並ぶのが普通である。ノコギリザメは、この凶器を振り回すことで餌生物に傷を負わせて気絶させたり、あるいは真っ二つに切り裂くという特異な習性を持っている。主な餌となるのは、小魚やイカ甲殻類などである。また面積の広い吻の下側には生物電気をキャッチする小さな孔(ロレンチニ瓶)が多数空いており、砂の中にいるエビカニなどを見つけて掘り起こして食べる。吻には2 本の肉質のヒゲが生えており、捕食行動に関連していると考えられる。
40m 以深の砂泥質の海底を好み、夜活発に活動する。大きくなると体長170cm に達する。ノコギリエイのように巨大になる種は知られていない。鰓はPristiophorus 属が5 対なのに対し、Pliotrema 属のムツエラノコギリザメ Pliotrema warreni は6 対である。2 基の背びれをもち、臀びれを欠く。体はやや縦に扁平で、底生生活に適応している。あまり速く泳ぐことはできない。胎生。子宮内の仔魚の吻は柔らかい膜に覆われ、母体を保護する。

人との関わり

人には危害を加えず、また野生のノコギリザメを目にする機会もほとんど無いと思われるが、危険を察知すればノコギリ状の吻で攻撃される可能性があるため、刺激を与えること自体は控えるべきである。

利用

本種は漁業上重要で、ノコギリザメのサメの中でも上等とされている。日本産のものの肉は加工されて、かまぼこなどの練り製品の原料になる。






◆メガネモチノウオ

メガネモチノウオ (学名 Cheilinus undulatus )は、スズキ目ベラ科に分類されるの一種で、ベラ科の魚ではもっとも大きくなる。インド太平洋熱帯海域に広く分布する大型の海水魚である。ナポレオンフィッシュという別名でも知られる。

特徴

オスの成魚は全長2mに達することもあり、ベラ科の最大種である。最大の個体では全長229cm・体重191kg・年齢32歳の記録がある。体はタイのように側扁し、体高が高い。吻が前方に突き出し、厚い唇と大きな口がある。目から口へ、さらに目の後ろにも眼径と同程度の太さの帯模様が走る。
体色や体表の模様は、成長段階や個体によって変異がある。幼魚やメスは水色-黄白色の地に藍色などの模様が入り、目を通る縦帯が黒く目立つ。成長したオスは全体的に黄褐色-青緑色になり、目を通る縦帯が薄れ、さらに額が瘤状に前へ突き出る。また、頭部全体も大きくなり、全長の1/3程度を頭部が占めるほどになる。
和名「メガネモチノウオ」は、目を通る黒いラインが眼鏡をかけているように見えることに由来する。同様の由来を持つ呼び名に広東語の「蘇眉」(ソウメイ、sou1mei4)がある。一方、別名の「ナポレオンフィッシュ」は、老成個体の瘤状の額がナポレオンのかぶった軍帽に似ることに由来する。同様に英名"Humphead wrasse"も「頭が膨らんだベラ」という意味である。

生態

中央アメリカ西岸からアフリカ東岸まで、太平洋インド洋熱帯海域に広く分布する。日本では南西諸島沿岸に分布するが、和歌山県でも記録がある。
浅い海の岩礁サンゴ礁に生息する。繁殖期には群れを作るが、通常は単独で生活する。昼に活動し、海底付近を泳ぎながら小魚や貝類などの小動物を捕食する。夜は岩陰で休む。
巨体には迫力があり、国内外の水族館でよく飼育されている。餌付けされたものは人懐こく、スクーバダイビングでも人気がある観察対象である。ただし、餌付けされていない野生種は、そのかぎりではない。